アボンダンス 農家製 A.O.P.
フランス オート=サヴォワ県産
スイスのジュネーヴはもうすぐそこ、という山深いサヴォワ北部にあるボアジュという場所のアボンダンスです。(当店のアボンダンスはいつもここのものです)
高速を下り、斜度のあるくねくねとした、とても細い山道を登ったところに農家があります。
南のサヴォワでは道路の道幅も広く、アルプスの雄大な景色が広がりますが、ここオートサヴォワ県(サヴォワの北部)は日本の田舎のように道が狭くて険しい場所が多く、冬場は雪に覆われる厳しい気候です。しかし、夏は花がいっぱいののんびりとしたリゾート地となります。
さて、辿り着くとそこにはアボンダンス種の牛たちが青々とした草を美味しそうに食べていました。
(このチーズの名は、牛の種類の名前、地名であると同時に、フランス語で豊穣という意味もあります)
製造を見せてもらっていると、夏休みのバカンスを利用した親子連れも訪れます。
農業国フランスでは、自分たちの食べている農産物に関心が強く、親は自分の子供たちに、それがどのように作られているのか、牛は一体何を食べているのか、などを教えます。そうしたこともあって、フランスでは見学を受け入れる農家が多くあります。
ここでは50頭ほどの牛がいて、どこの農家でもそうですが、牛に可愛い女性の名前が付いています。
カトリーヌ、マリー、クリスティーヌ...。もちろん、牛は自分の名前が分かっています。
アボンダンス牛
アボンダンスの製造
アボンダンス 農家製
060080/100g(税込)
060080
ミルクの検査は特に厳しく、一年に2、3回コントロール(検査官)が来てミルクと牛を検査されます。
微生物、生乳を調べてバクテリアのチェックをされるのです。
牛の健康管理とミルクの衛生管理。朝早くから毎日作っているおじさんの手はごっつくて大きくて、アボンダンスの表皮のようでした。
只今、アボンダンス(農家製)は、切り立てが楽しめます。
硬いチーズなのに、しっとりとこなれた塩味や、くるみの風味がします。
丁寧に作られた農家製の味わいは工場生産のものとは比較にならない美味しさです。