ラングルはシャンパーニュ地方にある古い要塞都市。そこから３０ｋｍ南東にルミエさんの農場があります。
たった一軒だけの農家製ラングルを作っているのは、ルミエさんの家族と仲間たち。

遠くの丘が見渡せる、緑の風がそよぐ放牧地。４月から９月（その年の気候による）は、 牛達はその季節をエンジョイしているかのように見えます。
１２０頭の牛が大切に育てられ、放牧の草以外にも麦、シリアル、とうもろこしを与えます。（ルミエ家は麦畑やトウモロコシ畑もあります）

ブリュンヌ（ブラウンスイス牛）の無殺菌乳からは、しなやかな組織の旨みたっぷり、乳の香りのするチーズが造られます。 ルミエさん、兄、兄嫁、その息子さんも一緒に協力しあい酪農とチーズ製造を担っていました。

夏の暑いときは、牛の背中の毛をバリカンで刈ってあげたりと、愛情と工夫が見られます。
ブリュンヌはプロテインが多いから美味しいチーズができる。頭も良く反応が早いんだよ、と、ルミエさんは、牛の話になると止まりません。

さて、チーズの製造は７名が関わっています。ルミエさんの義理のお姉さんも一緒です。１９８７年から作っており、農家製のラングルを守り、作り続けることを誇りに思っています。

ラングルのシンボルである窪みは、型から出した後、静置するとだんだんとできてきます。熟成中も決して反転させません。